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まえのにっきつぎのにっき

2003 6/8 (くの巻) ; いちごじゅーすを もういちど

「ばか! みんなが どれだけ心配したと思ってるんだ!」
「きみらの船はガソリンをあんまり積めないから、燃料切れになりやすいんだよ!」
「おうちの人やぼくたちから、はなれないようにしなきゃ だめだって、初飛行のとき あれほど言ったじゃないか!」
「えーん、だって いちごが 呼んでたんだもん!」

…まったくもう。 とにかく ぶじで良かったけど。
それにしても こまったぞ。どうやって帰ろうか?
ぼくらの円盤も にーちゃんたちのも、「ていいん」だって帰りの燃料だって ぎりぎりだ。
近くにやってるスタンドもないし。

その時だった。
にーちゃんたちが何か思いついたらしいよ。
「そうさのう。 わしら、ぎねすびーるでも 飛べるよね。」
「そうか! おうちの人の好きなものなら、燃料になるかも知れないね!」
いちごなら、おうちの人も大好きだ!

弟たちが持ってた いちごを かき集めたら、ちょうど1パック分くらいある。何とかなるかも知れないぞ。でも、燃料タンクに入るかなあ。

それでぼくたち、集めた いちごを ジュースにして、弟たちの船のタンクに詰めてみた。
やった!エンジンがかかったぞ!

そんなわけで、ぼくら やっとのことで帰ってきた。
飛び立つ前に みんなで ひとつずつ いちごを貰ったよ。おいしい〜!
いちごがりのお金も わすれずに料金箱に入れて来た。でも、ぼくら小さいから、みんなで一人分で許してね。

今度は みんなで 来たいなあ。
来年も、おいしい いちごが なりますように。
えへ、またね〜〜。

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