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てのひらの砂浜…

生まれて初めて胡粉を練りました。

胡粉は牡蛎の貝殻から作られる白い粉で、日本画の下塗りや白絵の具として使われます。
これを使う時にはまず、粉を綺麗に細かく擦り、膠(動物の皮革を煮て作られた接着剤)の濃い目の水溶液と合わせて良く混ぜます。
粉がまとまってきたら何度も絵の具皿に叩きつけたり、繰り返し手の平で伸ばしては畳むなどして、胡粉と膠液が良く馴染み、構造が均一(フラクタル状?) になるまで良く練り合わせます。
この練りを十分行なうと「胡粉だんご」と呼ばれる(そのまんまですね)、耳たぶ程の堅さの白いおだんごになります。 これを最後に絵の具皿の縁に押しつけて楕円状に潰し、それを水で少しずつ溶かしながら使うのです。

胡粉だんごをお皿に押しつけていると、ある所までは軟らかく指先で押せるのに、何処かできゅっと堅くなって、まるで細かい細かい砂で出来た砂浜のようです。 何ともいえない感触…。
飽きもせず触っていると、まるで庭いじりをしている時のような、心の安らぎを覚えます。

果てさてこの砂浜は、私と私の絵をどこに連れて行ってくれるのでしょうか…。
ラップをかけて冷蔵しておけば数日はもつという、てのひらサイズの白い砂浜、無駄にしないように大事に使わなくては。
「初めての岩絵の具」プロジェクトは、訳も分からないままに滑り出しています:)。


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