ぷろふぁいるのぺーじにもどる、 まえのたわごとへ、 つぎのたわごとへ
「寝そべって本を読んじゃいけないのかな?」と、幼少の頃から長年疑問に思っていたところ、大学でフランス語を取っていた旧友が、HPを見て、「星の王子さま」のフランス語版についてのお便りをくださいました。御本人の許可を得て、以下に少し引用します。
問題の一文、「ぼくは、この本を、寝そべったりなんかして、読んでもらいたくないからです。」に対応するフランス語文(Folio Junior Edition Speciale; "Le Petit Prince" Antoine de Saint-Exupery より)とその解説から…、
Car, je n'aime pas qu'on lise mon livre à la légère.
語彙について簡単に…。
car : なぜなら〜だから
je n'aime pas : 私は〜したくない 〜が好きではない
que : 関係代名詞that
on lise 〜 : 人が(誰かが)〜を読む(lire)
mon livre : 私の本
à la légère : 軽率に うっかりと
直訳すると、「私の本を軽々しく読んでほしくない」でしょうか。
(lire 〜 à la légère は「ななめ読みする」とか「早とちりする」というニュアンスかなあと思います。)
という訳で、原著でも、読む時の姿勢については何も言っていないことがわかりました。真剣にじっくり読むためになら、きっと横になって読んでもかまわないのですね(ということにしておこう…)。
それにしても、こうして違った言語での表現について知らせて戴くと、それこそ「いい加減に」読んでしまっている英文についても、作品全体に対しても、理解が深まるような気がして嬉しいものです。
「たいせつなものは目には見えない」から、「心で見ないといけない」。 そう子供心に訴えてくれた王子さまの友達の願い(その意味をほんとうに理解できているかは、今でもアヤシイのですが。)を、せいぜい大事に受けとりたいと思います。
最後に、件の友人のお便りの締めくくりから、
日本語の『姿勢』という語の『心構え』という意味を踏まえて『軽い気持ちで読む』=『寝そべって読む』と訳したのは名訳ですね。
私もそう思います:)。元気な時は身体を起こして読むことに致しましょう…。
聞くところによると、横になって本を読むと眼球を圧迫するので、目にはあまり良くないようです。