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魔法使いじゃないもので…

何をするにも道具が要ります。

高校での授業以来、X年ぶりにちゃんと絵を習い始めたら、必要なものがあれこれと芋づる式に出てきました。

そんな諸々のものたちを全部入れて持ち歩ける大きなバッグが欲しいなぁ、と思ったら、ちゃんと画材屋さんで売ってるのですね。で、なんとなくこの場合、「大は小を兼ねる」様な気がして売場にあったものの中からいちばん大きなやつを買いました。

したら、これが、レジで清算した時まではそれ程にも思わなかったのですが、実際持って歩いてみたら、いや、大きいの大きくないのって。その容量たるや、四次元ポケットには負けるけど、ドラえもんくらいなら入りそう;)。

で、ついでに岩絵の具もちょっと買いました。まだ使えもしないくせに(^^;。綺麗だったもので、つい。
それもこれもレジ係さんに例のバッグに入れて貰って、担いで帰って来たのですが、ひとつ知りました。

岩絵の具は重い!

容積の割に重量が半端じゃないんです。考えてみれば、岩を砕いた粉ですものね。おまけにガラス瓶に入っているし。

そんなこんなで、これまで漠然と憧れていた岩絵の具の世界について、ちょっとだけ詳しくなりました。以下、ナカガワ胡粉絵具株式会社とホルベイン工業株式会社のパンフレット、及び画材屋さんの下さった日本画入門手引冊子の受け売り(抜粋)です。

岩絵の具には大きく分けて次の3種類があります。

天然岩絵の具

天然群青、天然松葉緑青などに代表され、天然鉱物の藍銅鉱(アズライト)、孔雀石(マラカイト)などを粉砕、水簸精製したものです。
ナカガワ社では現在、40種類の鉱物より、400色数を製造しているそうです。

<同じ原石で作られたものでも、粒子の細かさによって色合いが違い、細かくなるほど色は淡く、白っぽくなります(光の散乱ですね;)。)。この『細かさ』は規格番号で表示され、数字が若い程粒子は荒く、進むほどに細かくなります。粒径と色の濃さの間のこの関係は、下の二つでも基本的に同じですが、一番下の合成岩絵の具には、製法の関係上、細かい粒子でも比較的濃い色のものがあります。>

新岩絵の具

天然岩絵の具の色相の限界を補うために、ガラス質に発色剤として金属酸化物を混合し、摂氏800〜1000度で焼成、溶解して造られた色の塊の原石(新岩)を粉砕、精製したものです。
ナカガワ社では現在、80種類の新岩から800色数を製造しているそうです。

<天然物に比べ、色の味わいに欠けるものもあるということですが、退色、変色のないこと、色数の豊かなことが特色で、現在重要な色料として広く使われているそうです。>

合成岩絵の具

最近になって作られるようになったもので、方解石などの白色(透明)鉱物の粉末を染料で染め付けたものです。
ホルベイン社の製品は、水晶末を特殊コーティング加工してつくられているそうです。

<色つきは上の二つに比べ、濃く、不透明です。染料を使っている所為か、口や目鼻に入るのを防ぐため、取り扱いや後始末に少々注意が要るようですが、色ぶれの少なさ、比重がほぼ一定であることによる混色の自在さ、上の二つに比べ比重が軽く、重ね塗りしても重量が嵩まないことなどが特色だそうです。>

それぞれに、特徴が違うので、目的や好みで使い分けられているようです。

これらの他、下地や白絵の具として使われる胡粉、練習や下塗りに使われる水干絵具、絵の具を溶いて紙に定着させるための膠、及び各種の筆など、様々なアイテムの活躍で一枚の絵が出来上がります…。

以上、既にご存知の方々には御粗末ですが、「衝動買いから広がる世界」のコーナーでございました。


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